2018/07/21
謎が深まる歯科材料
こんにちは。横浜市港南区港南台にある吉田歯科クリニック 吉田です。
一年前に、ドイツのベルリンに行ったことを思い出しました。昨年、ドイツのDDAデジタルデンタルアカデミーでCERECの研修とインストラクターの資格を取らせていただきました。それから一年経過して、コンピュータのOSも変わりさらなる進化を遂げたCEREC。
感想としては、口腔内の条件が整えば、金属(パラジウム合金)より、プラーク(歯垢)がつきにくく、歯茎の健康感が損なわれないというのが結論です。金属は、歯並びが悪く、噛み合わせの条件が悪い方には良いですが、汚れがつきやすく劣悪な環境になっていきます。
ここで、不思議な状況があるのです。保険適応された、CADCAMブロック Sマートはレジンブロック。レジンは汚れがつきやすく、ある程度の力で割れて来ます。Sマートよりも強い、硬いCERECブロックやVITA社のブロックの方が価格が安いのです。良いブロックが安く生体親和性が高いのですが、保険外。
もう一度整理すると、材料費が安くて生体親和性が高いものが保険適応外。材料費が高くて、汚れがつきやすいものが保険適応。
ナゾは深まるばかりです。