吉田歯科クリニックにおける一般歯科、予防歯科の考え方
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『少しでも今の歯を大事にしたい』
『長く自分の歯を使いたい』
『どのようにしたら歯を大事にできるのか?』を疑問に持っている方が多いのではないでしょうか。
当院でもカウンセリング時に『長く歯を維持したい』『自分の歯で御飯を食べたり、旅行に行きたい』という方が多く来院されています。吉田歯科クリニックでは、少しでも今の歯を保つための『提案』と『サポート(治療)』をさせていただく事が予防歯科であると考えています。
『提案』と『サポート(治療)』だけ??と考える方がいらっしゃるかと思います。
吉田歯科クリニックが考える予防歯科は2つがあります。
1.現在ある歯を強く、維持する予防歯科
2.現在ある歯を欠損、噛み合わせの崩壊から守る予防歯科
歯は一度ムシ歯になったら二度と元には戻りません。
人工物によって形態を補うだけです。
歯だとあまりイメージが湧きにくいですが、指や腕に例えるならばムシ歯で指や腕がなくなってしまい人工指、人工腕で補う様な物です。
人工指になったらどう生活されますか?
人工指が銀歯にあたる様な物です。歯一本と指一本同じ様な物です。
そう考えると恐ろしいですね。自分の歯に勝る物はないのです。
ムシ歯や歯周病で悪くなる前に菌を除去する必要があるのです。その予防方法は、専門家による菌の除去の提案、アドバイスと菌を取り除くクリーニングです。
一日三食するのが今の日本の食生活です。その三食後、毎回歯科医院でクリーニングを受ける事は、時間的、費用的、保険制度上無理があります。だからこそ、ご自身でしっかりとした tooth brushing歯磨き が必要なんです。
意外に、しっかりとした歯磨きができている方が少ない事は統計で出ているのです。歯を守りたい今こそ歯磨きの方法を見直してみるべきなのです。専門家である衛生士がご提案させていただきます。
しっかりとした歯磨きと、歯磨きでとれない細かな部分をプロフェッショナルクリーニングによってサポートします。来院者様、衛生士、歯科医師と共に連携を行う事で歯の強化、維持にあたっています。
それが、現在ある歯を強く、維持する予防歯科なんです。
『残念なことに歯がムシ歯になってしまい失った』
『歯周病によって数本の歯がなくなった』
『噛めるところが少なくなって食事がしにくい』
このような場合もやはり今ある歯を保全することは第一条件です。
数十年前であれば、歯を失った場合、両脇の歯を削ってブリッジを入れるのが当たり前だったのですが近年はインプラント治療が確立されてきました。
実はインプラント治療が予防歯科を担う大事な方法なのです。
『どうしてインプラントが予防歯科なんだろ?』と思われた方が多いでしょう。。。
ここに二つの文献からの報告を掲載します。
下記はブリッジを入れて経過を追った研究です。一番上が、自分の歯を削ってブリッジを入れた予後です。五年までは93%ですが、10年たつと90%を切って行きます。
これは、両隣が綺麗な歯が前提です。
ブリッジの経過 | 5year | 10year |
---|---|---|
天然歯の3unit Bridge | 93.8% | 89.2% |
Implant 3unit Bridge | 95.2% | 86.7% |
Implant 単独 | 94.5% | 89.4% |
天然歯とカンチレバー | 91.4% | 80.3% |
接着性ブリッジ | 87.7% | 65% |
下記はインプラントの研究です。インプラントがブリッジであるかは不明ですが、10年経過しても90%近くが残っています。
インプラントの経過を研究した文献
研究者 | 期間year | M数 | 生存率% |
---|---|---|---|
Becker(95) | 24 | 22 | 96% |
Balshi et al(96) | 36 | 24 | 99% |
Bahat (96) | 16 | 54 | 96% |
Fugazotto(01) | 13 | 1472 | 97% |
Levine et al (97) | 12 | 94 | 97% |
二つの文献より、ブリッジよりもインプラントの方が歯が残る可能性が高いと言えるかもしれません。
ブリッジは喪失した歯の隣を削って修復物をに変えて行きます。なにもなっていない『両脇を削る』のです。
先ほど、「自分の歯に勝る物はない』と言ってきました。『両脇を削る』のはどうでしょうか?
考え方の違いと言えばそれまでかもしれませんが、インプラントを入れる事で両脇の歯を削らずに入れるのです。
私の見解ですが、インプラント>小さな入れ歯>何もしない(なんとか費用を集め、将来インプラント)>ブリッジかと思います。
そういった意味で、インプラント治療が欠損ドミノになる事の予防となると信じています。このような観点より吉田歯科クリニックでは、インプラント治療を予防歯科の一つと考えています。
さらにもう一つ、インプラント以外にメタルフリー治療も予防歯科にあたると信じています。
長年、日本の歯科治療は金属での修復が多くされてきました。もちろん金属修復を否定する訳ではありませんが、金属アレルギー、口内炎、膠原病など現代病が多く広がる中健康について討議される事が増えてきました。
1950年代からの保険制度から金属修復が変わらずでありますが、歯科材料は多くの進化を遂げてきました。少しでも金属を使用しないメタルフリーの修復をする事で口腔内の環境を良くして行く事も予防歯科であると考えます。 吉田歯科クリニックは、1 現在ある歯を強く、維持する予防歯科,2 現在ある歯を欠損、噛み合わせの崩壊から守る予防歯科 を合わせた考え方、治療方法を予防歯科と考えています。『健康は資源』です。今一度、ご自身のお口の健康を見直してみてはいかがでしょう。