2019/03/21
AO in ワシントンDC+ W+dental clinic 見学
こんばんは。横浜市港南区港南台にある吉田歯科クリニック 吉田です。
Academy of Osseointegretion 通称 AOの報告です。
先のブログ内容にもあったように今年は、ワシントンDCで行われました。十年経過症例について外科症例、補綴症例、経過症例を多く議論検討する場がありました。
十数年前に行った、骨造成の結果がどうなっていくのか、患者さんのメインテナンスはどうなのか?そもそも経過を追っていけるのか?吉田歯科クリニックでも気になる話です。歯科は慢性疾患の治療が多く、治療が完結することはほぼありません。人工物の代用がほとんどなので、完全無欠、治療終了ということはあり得ないのです。自分の天然歯ですら摩耗し割れることがあるのですから。
今回のAOでは、外科も補綴も、もちろん診査診断にアセスメントを多く活用されていました。今後の経過を追うに当たって、危険因子の早期排除が長期に安定することがわかってきているのです。その代わり、チャレンジ症例は少なく、専門医との連携が見受けられました。
また、歯周病の専門医のセッションも多くあり、結合組織移植や遊離歯肉移植などがケースによってはリカバリーとして多く使用されている感がありました。角化歯肉の消失により歯肉にクレフト(歯肉が落ちることです)ができそこがインプラントと絡んだ時にどう対処していくのか、審美症例などは、次々オペをするわけにはいかないので、より最初の作戦が重要と話されていました。
さて、AOの合間に、GDIAのスタディクラブで知り合った若き歯科医師の医院を見学に行かせていただきました。
https://www.wplusdental.com/?utm_source=gmb_auth
GDIAの研修では、互いにオペの研修を行った中で気が知れていました。
彼のオフィスは開院して一年半。まだまだ若い歯科医院ですが、しっかりとした技術と信念を持って取り組んで、見学させてもらいこちらも多くの学びを得ることができました。何が一番気になったかというと、日本の医院のように物がごちゃごちゃしていない。国民皆保険が存在しないアメリカでは、すぐには病院に行くことができません。ある程度の保険がないと歯科医院にはいけないのです。もちろん治療単価が違いますので、患者さんの数も違います。しっかりとした診断、治療時間の確保、教育。良いですね〜〜YSCもさらに目指します。本当に質の高い医療の提供(多くを制限する必要がありますが)、質の高い衛生士の存在とメインテナンス、全身とお口をリンクした予防型の食事を提案できる管理栄養士、時間と質をコントロールできる受付、器具のインフェクションコントロールを進めるクリンアップスタッフ、最新の3Dプリンターと、セレックシステムから生まれる質の高いセラミックを作る歯科技工士。挙げればきりがないのですが、理想は高く、専門性を高めていきたいと思っています。