2019/11/10
機器と危機
こんばんは、横浜市港南区港南台にあります吉田歯科クリニック 吉田です。
本日のパレードは見ましたでしょうか?私は、見損ねました。朝のスタートより東京の国際展示場で東京デンタルショーがありましたので見学に行ってきました。
近年、デンタルショーにはいくことが少なかったのですが、最近の機器の動向を見にいかせていただきました。
国際展示場ということでかなりのメーカーさんが頑張って出店されていましたので、多くの機器を見ることができました。しかし、ある意味、危機をも見ることができました。
一つは、学校紹介というスペースが出ていたことです。一昔前には、カード会社、車の会社などが出て全く歯科業界とは関係のない高級品などの会社もありましたが、皆無。代わりに、衛生士さんの学校紹介、技工士さんの学校紹介です。前のブログにも書かせていただきましたが、技工士さんは本当に少なくなる傾向にあります。これからの歯科医療の衰退を意味します。
もう一つは、デジタル機器の売り込みです。口腔内スキャナーでデータを集め、CADで削り出すという形です。これはどんどん進んでいますが、機械の費用がまだまだ高額です。普通に揃えても1000万は超えてしまいます。購入してもそれを使いこなすまでにトレーニングも必要となって、眠れない毎日をとるか、今のままでいくかの選択に迫られます。
今の歯科業界は、治療を画期的によくするものは正直あまりないかと思います。あくまでも持論ですが、マイクロスコープを使っても虫歯にはなりますし、インプラントは天然歯には勝てません。すこぶる使い勝手の良い入れ歯もできるわけではない。
トラディショナルな治療はまだまだ続きますが、いろいろな角度から検証した結果、少しでも良い買う率をとって治療を進めなくてはいけません。
危機と機器 ともにバランスが必要なことが見えたデンタルショーでした。