2021/05/22
歯科用金属 金銀パラジウムの高騰
横浜市港南区港南台にあります 吉田歯科クリニック 吉田です。梅雨になったか?と言わんばかりに雨が続いています。そんな中、当院では、口腔衛生週間に向けて準備を始めています。
さて、今年に入って、歯科用の金属の高騰が続いています。保険診療で用いる歯科用金属は金銀パラジウムといわれる金属がメインです。半導体や携帯電話、車やパソコンにも使われる金属です。本来は体に用いるとパラジウムでのアレルギーが発症するあまり良い金属ではないのですが、現行の保険制度が作られたのが1958年、これが今の今まで続いています。保険制度施行当時は、安価で、加工もしやすいことで保険では大きく注目されていました。銀歯、入れ歯のバネ等 かなりの使用頻度の高いその金属がとんでもないことになってきています。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6393606?fbclid=IwAR1ktyfIFKgHlXpIEWguT3_x5ShItvsVfVCUmVqIl_savqMCR4BquWUcw5g
最近では、一般のニュースに取り上げられるようになってきました。何かというと、原価がここ数年上がって、治療費は大して変わらずの大赤字の状態が出てきているのです。表に出ている数字は、30gでの費用であり、入れ歯や銀歯を作るごとに消費されます。下記の表を見るとわかるように、5年で3倍近い高騰です。
我々も、できるだけ良い治療を心がけていますが、マイナスになるような経営はできません。このまま、高騰を続けるようであれば、治療する材料がプラスチック一択という方向になります。プラスティックであれば、長期予後は担保できず、また『虫歯の洪水』の時期がやってきます。
100000円/30g を超えるようであれば、保険で治療したところの崩壊は見えています。。。。