2025/02/05
大丈夫か? 歯科医療? 皆様への影響も出始めてマス
本当に医療の質を担保するのが難しくなってきます。経済状況の悪化と物価高が大変なんです!
ご存知かと思いますが、日本の経済状況と物価高
日本経済は長年のデフレからの脱却を試みつつありますが、近年は急激な円安やエネルギー・原材料費の高騰による インフレ が続いています。特に2022年以降、食料品や生活必需品、医療材料の価格が大きく上昇しました。鎮痛剤の滞りや、麻酔薬の滞りは頻繁に起こっています。
2023年の消費者物価指数(CPI)は前年比 約3%前後の上昇 を記録し、日銀も長年続けてきた超低金利政策の見直しを検討しています。こうした状況は 家計の負担増加 だけでなく、医療業界にも大きな影響を与えています。ビックマック指数も、どんどん順位を下げています。
歯科治療における保険制度の問題〜歯科だけでなく医科も同様です
日本の 国民皆保険制度 は世界的に見ても優れた制度ですが、現在 財政の持続可能性が懸念 されています。特に歯科治療においては、以下のような課題があります。
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診療報酬の低さ
- 日本の歯科治療は 保険点数が低く抑えられており、医院経営を圧迫しています。
- そのため、多くの歯科医院は 自費診療(インプラント、セラミック治療、マウスピース矯正など) を増やさざるを得ない状況になっていること。本当の治療を行う前に部分治療が優先されている。全体治療は、時間がかかる上に、皆様の理解が得難いということ。
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歯科材料の価格高騰
- インプラント、セラミック、矯正装置などの材料費が円安と原材料費の高騰で急激に上昇。当院でも20%以上の価格が上がっているものも多くあります。
- しかし 保険診療の診療報酬はほとんど変わらないため、歯科医院の負担が増加。
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医療費抑制政策
- 政府は高齢化による医療費増大を抑えるため、診療報酬改定で 歯科の報酬を抑制 し続けている。
- 地方の歯科医院の閉院が増加。港南台の地域でも、Dオフィス、E口歯科、などここ数年で何件もの歯科医院が閉院。
3. 今後の日本の医療制度は持続可能か?
現在の国民皆保険制度を維持するためには、個人的には、維持するべきではないと考えています。医科では、『直美』と呼ばれる問題が起きているように、本当に必要なところにヒトがいなくなります。
保険適用範囲の見直し
診療報酬の適正化〜現実的ではない〜
予防歯科の強化〜健康は自分で守る、自己投資であるべきかと
医療財政の改革〜財源は、他に使っちゃているので、多分無理でしょう
まとめ
✅ 物価高により歯科医院の経営環境は厳しくなっている(材料費高騰、報酬据え置き)。
✅ 保険制度の維持には、保険適用の見直しや財政改革が必要。
✅ 今後は自費診療の拡大、予防歯科の強化が重要。
✅ 診療報酬の適正化や医療財政の改革が求められる。
当院では、地道に今できることを行い、きちんとした治療計画のもと引き続き診療を進めてまいります。